キャンセル警察ネタのおかげで某ブロガーさんともっと仲良くなれました。
こんにちは、レシピ記事の方もたくさんの人に読んでいただき恐悦至極のHImagineです。
結局今期はネオスタンに1度も出ませんでしたが、今日も元気に生きています。
2020年にどんなタイトルを握るのかは全くの未知ですが、公式非公式を問わず、もっと大きな大会に出て経験をたくさん積みたいというのが目標です。
ブログの方も可能な限り長く続けたいと思っていますので、これからもどうぞご贔屓に。
さて8宝サマポケについての記事ですが、今回で一旦打ち止めとなります。
前回の記事では「風宝との比較をしたい」といった旨を書きましたが、今年のWGPも広島と博多の2地区を残すのみとなり、今までの結果に少し思うところもありましたので、今回はこのレシピを構築するに至った経緯を含め、この8宝構築についての一通りのまとめをさせていただきます。
このタイトルの研究は以降も続けていくつもりであり、また新たな知見が生まれ次第、別の記事として書くこともあると思いますのでその際はまたよろしくお願いします。
それでは今回の目次です。
1.基本的な回し方
2.構築の経緯
3.現環境における8宝サマポケ
4.結論
また、以前の記事をまだ読まれていない方はこちらからどうぞ。
では、最後の解説にいきましょう。
1.基本的な回し方
マリガン
このデッキを使う上で、ある意味では1番難しく重要な行為かもしれません。
レベル0とCXを全て残し、それ以外のカードを捨てるのが一応の基準です。
ですが「いつも見ていた夢鴎」だけは少し事情が異なり、「とっておきの冒険鴎」が見えているかどうかで判断します。
見えているなら返しで踏まれた際の回収ができるので捨てても問題ありませんが、見えていない場合はキープすべきです。
またCXについてですが、基本的にはどちらの対応であろうと残します。
後手1ターン目の理想ムーブが3パン+CXである以上、見えているCXはキープが安定です。
しかし、このデッキにおける最優先事項は3パンができるか否かです。
先攻であれば多少マリガン基準も緩められますが、後攻の場合は「初手にレベル0を3枚抱えること」が最低条件です。
この基準を満たさない限り、控え回収カードがあろうとなかろうと「いつも見ていた夢鴎」をキープはできませんし、CXも切る必要があります。
「働き者のメイドさん鴎」を2面以上並べるのが理想ではありますが、それについては特別考慮しなくても良いと思います。
使えなければ使えないで、コストと自傷ダメージが減るわけなので悪くはありません。
レベル0
殴りましょう。
先攻でも後攻でも、可能な限り殴ります。
後攻の場合は相手のキャラを割れれば理想的ですが、全体的にキャラのパワーが低いので無理はしなくて大丈夫です。
レベル0相手ならサイドでも点数は減らないので、画伯互換やゴブスレの正面移動のような相手以外にチャンプする必要はないでしょう。
チャンプせざるを得ない場合は「働き者のメイドさん鴎」あたりを投げれば良いと思います。
集中は基本的にアタッカーとして使い、レベル1の必要札は「働き者のメイドさん鴎」や「とっておきの冒険鴎」で集めましょう。
CXは可能なら貼りますが、手元に「いつも見ていた夢鴎」の対応しかない場合は少し考えて貼るべきです。
無理に貼ってレベル1で連動テキストを使えないのが1番まずいので、無理は禁物です。
とはいえ、行けそうならとりあえず貼っちゃっても問題ありません。
対面のことを考えるより、とにかく殴ることが大切です。
キャンセルされたらされたで、後の山が弱くなったと喜びましょう。
レベル1
殴りましょう。
可能な限り連動で殴り続けるだけです。
連動CXがなければ「二人でつくる歌詞紬」を投げ、それすらなければチャンプです。
とにかく、手札を切らさないよう心がけながらダメージとストックを稼ぎます。
「いつも見ていた夢鴎」は返しのパワーが低いので、大抵割られます。
集中や「蔵で見つけた写真」などを使って回収しつつ、連動CXのある限り連動テキストを喋り続けましょう。
それがこのデッキで最も強い行動です。
ここでも対面を見る必要はありません。
このデッキには、レベル3以外で相手に干渉できるカードはほぼありませんし、何よりこの時点においては「相手にアドバンテージを取られないこと」よりも「自分がアドバンテージを取り続けること」の方が優先されます。
またこのデッキは山削りの速度が遅いため、ほとんどの場合レベル1でリフレッシュに入ることはできませんが、それで構いません。
リフレッシュが遅かろうと、手札とストックが稼げていれば強い山札は作れます。
「いつも見ていた夢鴎」の連動は、ボトムのCXを落としてリフレッシュに入れるというのも、覚えておくと損のない情報だと思います。
レベル1以降の動きは「いつも見ていた夢鴎」で加わったカードにも依存するので一概には言えませんが、対応CXが引けているなら連動テキストを第一に考えるというのは鉄則だと思います。
レベル2
だいたいレベル1と一緒です。
この頃になると「いつも見ていた夢鴎」もチャンプせざるを得ない局面だと思いますが、恐れずにチャンプしましょう。
早出しは後で踏めばいいので、基本的には放っておきます。
この辺りから気をつけることとしては、レベル3で必要なパーツを集め始めることです。
「いつも見ていた夢鴎」で手札に来たなら文句なしですが、そういうことも多くはないので「蔵で見つけた写真」などを使いレベル3を集めます。
最低限「夏の思い出鴎」と「それは夏のせい蒼」が1枚ずつあればいいですが、可能であれば「それは夏のせい蒼」の2枚目と、レベル3の対応CXも持っておきたいです。
ゲームスピードの速いデッキなので、レベル1の時点から抱える意識はしておけるといいでしょう。
また、理想盤面である「夏の思い出鴎」と「それは夏のせい蒼」2面+対応CXという状態を作るには7ストック必要です。
パーツ集めの段階から、この7ストックという数字は常に念頭に置いて動きます。
ゲームがあまりにも速く進行してしまった場合は、最低でも5ストック貯めて「夏の思い出鴎」と「それは夏のせい蒼」を1面ずつ出せる状態にだけしておきましょう。
レベル3
詰めます。
ここまできちんと動けていれば、それができるだけの状態を作り上げることはさほど難しくありません。
今まで貯めてきたリソースを全て攻撃力に転化します。
光景テキストも美智留バーンも、詰めというには不確定なのでここまでに与えてきたダメージが物を言う場面です。
何度も言いますが、「夏の思い出鴎」の強みは効果を状況に応じて選択出来ることなので、そこだけは見誤らないようにしましょう。
ここで対面をよく見ることが大事です。
相手の山の状態を確認して「それは夏のせい蒼」のバーンを喋る順番を考えましょう。
最後の最後に間違えてしまうと、今まで積み上げてきたものが全て台無しになります。
順番を迷った場合は「それは夏のせい蒼」のアタック順を遅らせましょう。
宝がめくれた場合、それをコストにすることでアタッカーを温存し、次ターンに望みをかけることができるからです。
耐久性が高いとはお世辞にも言えないデッキですが、レベル3を3ターンやったこともなくはありません。
詰めきれなくても諦めず、勝ちへの道筋を探し続けましょう。
「それは夏のせい蒼」は常にワンチャンを狙えるカードなので、ストックに余裕があるなら3コストアンコールもアリだと思います。
プレイングの解説については以上となります。
本当ならば各タイトルとの相性などについても書きたいのですが、様々なタイトルとのマッチアップができるほど恵まれた対戦環境があるわけでもないため、割愛させていただきます。
何度も書きましたが、このデッキの強みは対面を見ずに動けることなので、プレイの際にはとにかく自分の動きたいように動くのが一番だと思います。
精神衛生に優しいデッキですね。
2.構築の経緯
ここまでが長かったので簡単に。
以前記事にもしましたが、2019年前期の環境はまさに「扉電源全盛期」とも言うべき状態でした。
トップメタだった青ブタやゴブスレ、CCさくらといったタイトルは、盤面を取りきりリソース差によってゲームを実質的な詰みに持っていく形が主流で、勝ちに行くというより負けない状態を作り上げるデッキと言えます。
電源というCXの特性上ソウルが伸びず、盤面を返されないためのサイドアタックが常習化した環境では、ゲームスピードが極めて遅くなる状態が生まれました。
ここで自分が考えたのが8宝というアーキタイプです。
盤面を開けても打点がさほど伸びない環境ならば、盤面を気にせず継続してアタックが可能なデッキが強いだろうと思いました。
8宝というデッキタイプは、かつて初音ミクがこれを実践しましたが、あちらの致命的な弱点として、サーチのできないイベントである「Sharing The World」に依存しており、また「いつもの光景」互換に弱すぎる点が非常に嫌でした。
先程「トップメタ」として挙げたタイトルこそ光景テキストを持っていませんが、それらへの回答として光景テキストを持つタイトルを使うことも有り得る環境で、初音ミクを握るのはあまりにもリスキーだというのが自分の判断です。
この「光景テキスト」の存在をして、ぼくに8宝サマポケを握らしめました。
アグロプランと相手の山に対する干渉という2点を両立できるこのタイトルは、電源に対する回答を求めていた自分にとって、非常に魅力的なタイトルだったわけです。
では、実際に2019年後期はどうだったでしょうか?
3.現環境における8宝サマポケ
結論から言うと、太刀打ちできません。
順を追って説明しましょう。
2019年後期から、あるカードが使用禁止という極めて重い規制を食らいました。
皆さんご存知のアイツです。
ひなろじをひなろじたらしめていたこのカードの消失により、合体後のリカバーが難しくなったひなろじ、特に8扉ニーナ軸はその数を大きく減らすことになります。
そもそも、なぜ2019年前期は「扉電源全盛期」だったのでしょうか?
多分に推測を含みますが、ひなろじの理不尽なパワーラインに対抗する術として、多くのデッキで電源が採用されたのだと思います。
ニーナはソウル減によって甘えたアタックを無効化するため、貼っても意味の無い1000/1のCXを採用するよりも、電源により早い段階で盤面を作ってニーナを封殺する方が強いという考えですね。
だからこそ2019年前期環境は、ダメージよりも盤面を取った方が勝つという環境だったわけです。
しかし後期に入り、ひなろじに対してついに致命的な規制が訪れました。
これにより台頭したのが、宝を採用したラブライブやFateといった、盤面を崩しつつ打点を入れられるタイトルです。
どちらも光景テキストを持ったタイトルであり、ラブライブに至っては「働き者のメイドさん鴎」を数百倍強くしたレイア互換、その上逆圧縮まで持っています。
盤面を崩す力がなく、山が遅く、その遅い山をケアできるカードも持っていない8宝サマポケというデッキは、これらの下位に甘んじることになってしまいました。
CX不要の美智留バーンという唯一無二のカードこそありますが、それだけで勝てるほど現在の環境は甘くありません。
以上のような理由から、現在は8宝サマポケを「大会で使うデッキ」としては考えていません。
常にワンチャンを狙え、ダメージの通り具合によってはイージーウィンも可能なデッキですが、環境で戦うにはあまりにも不安定であり、いくらなんでも敵が多すぎます。
では最後のまとめに入りましょう。
4.結論
この記事は、8宝サマポケというデッキの強いところも弱いところも、楽しいところも辛いところも全部知ってもらいたい、という目的で書きました。
それくらいこのデッキが好きです。
自分にとって、このデッキは初めて「環境を意識して組んだデッキ」であり、現在の構築に至るまでの試行錯誤は大変だった反面、とても有意義な経験でした。
ショップ大会に行き、お相手に「後手からめちゃくちゃ殴られるのホントキツかったわ」と言われるとすごく嬉しかったです。
自分の考えた通りにデッキが動いてくれるのは、カードゲーマーにとって至高の喜びですからね。
先述した通り、自分はこのデッキで公式大会を勝ち抜くのはもう厳しいなと考えています。
だからといってタイトルの研究を怠る気はありませんが、他のタイトルを模索する時間の方が多くなっていくでしょう。
しかし、この記事によって少しでも8宝サマポケというデッキの魅力を伝えられたならば、自分の研究にも意味があったということになります。
・8宝サマポケは2019年前期の電源に対する回答として組んだ、アグロプランと山破壊を両立するデッキである
・しかしひなろじの消えた2019年後期環境では対抗馬が多く、勝ち抜くのは難しい
・常に勝ちを拾える可能性のあるデッキであり、これからの環境における躍進に期待
以上の結論をもって、全三回に渡る「8宝サマポケ徹底解説」の記事を終えさせていただきます。
ここまでお読みいただいた全ての皆様、本当にありがとうございました!
最後に
詳しくないんですが、サマポケFD出るんでしょうか?
追加楽しみですね。